経営戦略は、自分ができないことでさえもポジティブな意味を持つように解釈する<リフレーミング>が成功のカギを握ると言われています。例えば「大手と比べてスケールメリットで勝てないけれど中小なら中小なりにスピード感とか小回りの良さでカバーする」というヤツですね。
結局、長所と短所は常に表裏一体であり、その個人なら個人、組織なら組織の本質の別形態の見かけにすぎないので、短所を無理やりゴリゴリ削ってしまうと長所も一緒に削ってしまい、凹凸がないノッペリとした<どこにでもある>個人・組織にしか見えなくなるということが事実として存在する。
また、現在多くのコンサルティング会社が行っている<型にハメる>テンプレートなコンサルティングというのは、コンサルが入っている時は、ある種ハイテンションな状態になるので導入・維持ができていますが、抜けた後の運用が出来ないという話もよく耳にします。
そして、殆どのコンサルは、その事実を「慣れ親しんだやり方に固執するのはダメ人間です」といったような結論にすり替え、結果として<活躍できる人材のタイプ>をどんどん狭くしていくことによってお茶を濁している。
でも、それって「今何をやるべきか」の判断の時点で、各個人の資質に対する深堀りが足りてないからなんじゃないでしょうか?
私は、そこに最も重要な誤解があり、それを各個人・組織の血肉となり、今後それをやり続けることが個人・組織にとって自然であるものを提示できていないからだと考えています。